先にSNSの方でお知らせしましたが、映画関連のzineをいくつか入荷しました~。zineというのは個人やグループで作った自主制作の印刷物や冊子ことで、出版会社から出る書籍とは違い、自費出版で小規模流通だったりします。
zineらしく、ここを突くか!というニッチなものばかりで面白いです。では、軽くご紹介。
まず一つ目がÉdition COUCHON(エディシオン・クション)さんより“COUCHONS vol.1: Jean Rollin”。60年代から2000年代まで50本以上もの映画を作った、フランスのホラー映画作家ジャン・ローラン監督の特集zineです。フランスの吸血鬼映画、スプラッター映画はローランが初めて作ったと言われています。ヨーロッパの古城や墓地といったゴシックなロケーション、白昼夢を見てるようなゆったりとしたテンポで、エロティックな女性たちが幻想的な世界へ誘う…。
うっとり…
まるまる一冊ジャン・ローラン、はこれまで語られる機会が少なかった分とても価値があると思います。国内盤DVDは既に廃盤、輸入盤だったら代表作はほとんど観れます。なかなか観れる機会は少ないんですが、監督の人物像、作品群、横の繋がり等が詳細に載ってるので、まずは読んでから観る機会を作るのもアリだと思います。
zineを作ったÉdition COUCHONさんは、zine出版の他、Pigeon Films名義で不定期上映イベントも開催されてますので是非チェックしてみてください。なかなかお目にかかれないタイトルばかり!
お次は“映画パンフは宇宙だ”さんより個性溢れるzineたち~!
左上より時計回りで”コメディ特集ZINE ミラクル”、”子連れ狼わくわく大図鑑”、”バースデイだけど死にまくりでアンハッピーだけど新しい自分に出会えてハッピーabout HAPPY DEATH DAY/2U”、”アリ・アスター短編解説読本「”I HOPE THAT PEOPLE WILL FEEL UNSETTLED.”」”、”大島依提亜と映画パンフ”。
東宝版子連れ狼はすみずみまで全解説!ということで大好きな人も、未見の人への入門書としても楽しめる内容。なんと特製すごろく付!大島依提亜さんは、ミニシアター系映画がお好きな方にはお馴染みの人気パンフデザイナー。デザインしたパンフ100冊の紹介や、実際にパンフで使った大島さんお気に入りの紙をサンプル付きで紹介。面白い~。(ちなみにトップ写真も大島さんデザインのパンフ。)ハッピーデスデイ&2Uもどこまで科学的根拠に基づいてるか量子力学の先生を迎えて語ったり、しりあがり寿先生の漫画でほっこりしたり、文字数も熱量もすごい。コメディ映画特集では日本におけるコメディ映画の立ち位置、監督兼コメディアンについてのじっくりと考察する内容。配信のみの作品紹介もあるので要チェック!
そしてそして個人的に推したいのが、アリ・アスター短編解説読本!ヘレディタリー、ミッドサマーでイヤ~~~な気持にさせてくれたアリ・アスター監督の初期短編動画に関する解説&セリフ対訳本!動画はネット上(vimeo)で無料で見れるんですが、日本語訳はついてないのでこれは助かる!是非、本片手に見てみてください。表紙も、闇な感じで素敵です。
“映画パンフは宇宙だ”さんは、映画パンフレットの魅力を発信していて、書籍の自主出版をはじめトークショーや上映会などのイベント企画、映画パンフレットの受託編集などされてます。
映画パンフレットは世界でも日本だけの文化なんですよね。今はネットで映画の詳細をいくらでも調べることができる時代ですが、再出版もされることもなく、基本的には映画を見た時にしか買うことができないパンフレットってとても貴重なものかもしれないなぁと今更ながら思ったりするのでした。
Record Polisではもう聴いてないご不要なレコード、CD、映画/ライブDVD、ホラー映画のVHSなど買い取り、販売しております。お引越しの際にまとめて処分したい方なども、是非ご相談ください。Line/お電話いつでもご連絡いただけます。
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